第72回 映像・ゲームの著作者と著作権(2)

第71回コラムのつづき)次に、[2] 映画会社等の製作(制作)会社の従業員だけで、職務として「映画の著作物」が作成され、会社名義で公表された場合は、原則として、会社が「映画の著作物」の著作者となります(著作権法16条ただし書、同法15条1項)。この場合、著作権及び著作者人格権は、当該会社に帰属します。

 さらに、[3] 製作会社から依頼された外部の者が「映画の著作物」を作成した場合は、その外部の監督、プロデューサー、ディレクター、撮影監督、美術監督等のうち、「映画の著作物」の『全体的形成に創作的に寄与した者』が著作者となります(同法16条本文)。例えば、監督が、製作過程全般について具体的な指示を出して統括し、創作的部分の最終的な決定をした場合、監督は、『全体的形成に創作的に寄与した者』として、著作者となります。これに対し、スポンサーや広告代理店等と交渉したが、創作部分については、具体的な関与をしなかったようなプロデューサーは、著作者とはなりません。(第73回コラムにつづく)