第77回 違法ダウンロードの刑事罰化(3)

第76回コラムのつづき)さらに、違法ダウンロードとして処罰の対象となる行為は、違法にアップロード・配信されている音楽や映像を「録音又は録画」する行為です(著作権法119条3項)。したがって、違法にアップロード・配信されている映像や音楽を見たり聞いたりするだけでは、処罰されません。また、画像ファイルのダウンロードやテキストのコピー&ペーストは、「録音又は録画」ではないので、刑罰の対象とはなりません。

 なお、違法ダウンロードについては、著作権者からの告訴がなければ、公訴を提起されません(同法123条)。また、インターネット上の音楽や映像を録音・録画する場合、適法に配信されたものであるかを判別する必要がありますが、これは容易ではないことから、違法ダウンロードを処罰する規定の運用に当たっては、政府等は、インターネットの利用が不当に制限されることのないよう配慮しなければならないとされています(平成24年改正法附則9条)。(以上、文部科学広報(平成24年10月号)41~47頁を参考)