第50回 塾・予備校が作成するテキスト等と著作権(2)

第49回コラムのつづき)また、教科書を作成する場合や学校(小・中学校、高等学校、大学等)の授業で資料を作成する場合は、一定の要件を充足すれば、著作権者から許諾を得なくても、著作物の複製をすることができますが(著作権法33条、35条)、塾・予備校は「学校その他の教育機関」(同35条1項)ではなく、そのテキスト等は検定を受けた「教科用図書」(同33条1項)でもないので、著作権者の許諾を不要とする上記の規定は適用されません。
 これらのことから、塾・予備校のテキスト等に著作物を掲載するには、原則として、著作権者の許諾が必要であるとされています。
 さらに、テキスト等の練習問題において、著作物の文節・文章・単語を削除して、空欄にしたり、別の語に置き換えたりことは、著作者の同一性保持権(同20条)を侵害する可能性があります。そのため、これらを行うには、著作者からの許諾も得る必要があります。
 塾・予備校がテキスト等を作成する場合は、著作権に関して、十分に注意をして下さい。