第2回 出版契約(その2)-各出版契約の効力-

 各出版契約では、その効力が異なります。

  まず、[4] 出版許諾契約では、出版社は、著作権を侵害した第三者に対して、出版の差止めを請求できませんが、[1] 著作権譲渡契約、[2] 複製権譲渡契約、[3] 出版権設定契約では、出版社は、出版の差止めを請求できます(著作権法112条)。
 また、[3] 出版権設定契約や [4] 出版許諾契約では、出版社は、出版できる期間が限られていますが(著作権法83条等)、[1] 著作権譲渡契約、[2] 複製権譲渡契約では、出版社は、期間の制限なく、出版することができます。
 さらに、[2] 複製権譲渡契約、[3] 出版権設定契約、[4] 出版許諾契約では、出版社は、著作物をコピーして販売することしかできませんが、[1] 著作権譲渡契約では、出版社は、それ以外のこともすることができます。

 このように、各出版契約では、その効力が異なりますので、その効力を十分に踏まえた上で、契約することが肝要です。