第1回 出版契約(その1)-出版契約の種類-

 著作物を出版する場合、著作権者と出版社との間で出版の契約書を取り交わすケースは、以前に比べれば増えてきてはいますが、そうでないケースもまだまだあるようです。また、出版契約をしたとしても、その内容が不明確なものも見受けられます。

 出版契約の主な種類には、[1] 著作権譲渡契約、[2] 複製権譲渡契約、[3] 出版権設定契約、[4] 出版許諾契約があります。[1] は著作権者が出版社に全ての著作権を譲渡する契約、[2] は著作権者が出版社に著作権のうち複製権(無断でコピーされない権利)と譲渡権(無断で公衆に譲渡(販売等)されない権利)を譲渡する契約、[3] は著作権者が出版社に出版権(著作物をコピーして販売する権利)を設定する契約、[4] は著作権者が出版社に著作物をコピーして販売することを許諾する契約をいいます。

 このように、出版契約といっても、様々な種類があります。そのため、契約書で、その内容を明確にしておかなければ、後のトラブルの原因になってしまいます。